一緒に受けとめる。

ガーデンコート船橋三山には
90歳を過ぎたご高齢の
お客さまも多くいらっしゃいます。

在宅で生活している方。
グループホームで生活している方。
ご高齢となった
その1年1年を
変わらぬ状態で過ごすことは
奇跡に近いと感じます。

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身体の機能が衰え
これまで何ともなかったことで
ケガや病気を引き起こす。

それらを乗り越えたとしても

老いていくことは誰にも
止められないのです。


わたしたち介護スタッフ、
中でも経験豊富なスタッフほど
たくさんのお客さまとの関わりから
その人が「次に向かう姿」
を想像することができます。

心身の機能を維持して
自立に向けた支援をがんばっても
抗えない自然の力が
いつか訪れることを
これまでの経験から知っています。


1日中、活気にあふれ
残さず食事を摂り
トイレで排泄を行ない
スタッフと冗談を言い合う


そんな毎日はいつしか形を変えていきます。

昼間もウトウト
寝ている時間が多くなり
食べる量が減り、むせる。
紙オムツや尿パットなしでは
過ごせなくなる。
呼びかけるスタッフの声ばかり響くけど
ご本人の声はなかなか
聞けなくなる。
手足はむくみ、尿が減る。
熱を出すことが多くなる。



私たちからの報告を受けると
多くのご家族さんは
戸惑います。

ついこの前までは元気だって
言ってたのに.......

会うことも叶わない状況のなか
私たちスタッフのように
割り切って受け止めるなんて
出来なくて当然です。

「 年も年だから仕方ない 」
やがて行き着いた結論で
自分を納得させようと
すればするほど、
気持ちが 追いつかないのは
深い愛情の証なんだと思います。


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できる限りの医療を受けて
生きることをあきらめたくないし
原因を追求したい
という気持ち。

自然にまかせて老いを受け入れ
暮らし慣れた場所で最期を迎えたい
という気持ち。

どちらも間違ってはいません。

そして私たちは その選択を
尊重し 一緒に受けとめます。
気持ちが揺れたときは
些細なことでも
その不安を共有したいと
思っています。

ご家族さんの次に
その人のことを大切に思っているのは
私たち介護スタッフです。

そこは、胸を張って言えるので🙂