誤嚥性肺炎について考える

毎月おこなっている拠点研修。

4月は「誤嚥性肺炎」
について学びました。

誤嚥性肺炎のメカニズムと
その要因、予防方法。
私たちがケアの中で
気をつけなければならない点など。

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ここでは研修で学んだのとは
すこし違う角度から
お話してみようと思います。


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高齢になり
嚥下機能が低下する。
これは仕方のないことです。

一方で
認知症のある高齢者の場合。

認知症によるさまざまな
「困った行動」を和らげるために
向精神薬睡眠薬の処方を
受けるケースは少なくありません。

しかし、
こういったお薬の服用により
誤嚥性肺炎を引き起こすことが
あるのをご存知でしょうか?


精神的な興奮や不安を和らげるために
在宅でも、施設でも
お薬を使うことがあります。
それは
認知症のある高齢者を
介護するうえで
やむを得ない選択…
であることが多いのです。


お薬の種類、用量によっては
過度に鎮静がかかり
日中の覚醒状態が悪くなる。
ウトウトしている時間が多くなる。
食事の時もボーッとしたまま。
そんな状況で食事をすれば
誤嚥が起こりやすくなるのは明白です。



ガーデンコート船橋三山でも
集団生活を送るうえで、
認知症のあるお客さまの
「困った行動」に
遭遇することがあります。

いろいろな対応を試みる。
やり方を変えてみる。
関わり方を変えてみる。
さまざまな方法を試してみたけれど…

それでも「困った行動」が
続いてしまう時。

【介護の手間になる】
という観点ではなく、あくまでも
【集団生活の支障となる】か否か…
そのような視点でアセスメントし
お薬の必要性について
ご家族や医師と検討することが
あります。


お薬が処方されたあとは
生活のご様子を注意深く観察します。
足元にフラつきはないか?
ボーッとしていないか?
活動性が低下していないか?

しっかりとしたモニタリングが
必要不可欠です。


定期的に状態を医師に報告し、
その方に合わせて
お薬の量や種類を調整してもらう。

必要以上の薬を飲むことなく
しかし、「困った行動」がある程度
落ち着き 集団生活を円滑に
送ることができるようになる
‟落としどころ”を 見つけるのです。


各フロアの主任たちは
スタッフからの情報、
自分の観察眼により お客様が
精神的なお薬の過剰服用に
なっていないかをチェックしています。

誤嚥性肺炎ゼロ!を目指して(`・ω・´)ゞ