怒れる拳、笑顔に当たらず。

認知症の周辺症状として
よくあるのが「易怒性」です。
読んで字のごとく
怒りっぽくなることです。


さまざまなことが理解できなくなる
『不安』
自分がどうしたらいいのか分からなくなる
『混乱』
体調が悪いけれど言葉にできない
『モヤモヤ』
認知症の進行を抑える薬の
『副作用』

怒りっぽくなる背景には
いくつもの要因があります。

ガーデンコート船橋三山の
小規模をご利用の在宅のお客さま
グループホームにご入居のお客さま
どちらにも
怒りっぽい方々がいます。

奥さんに正座をさせて延々とお説教する
…おじいちゃん。
目を三角にして大きな声を張り上げる
…おばあちゃん。
何度もお伝えしてるのに、
オレは何も聞いてない!と怒る
…おじいちゃん。
スタッフが他の人と話しているだけなのに
焼きもちを焼いて怒っている
…おばあちゃん。

あっちもこっちも毎日のように
プリプリ怒っています (ー_ー)!!
スタッフにしてみれば
「まーた怒ってる〜元気だな〜」
という感じなのですが(笑)


怒りの原因を探って
お声かけの方法を変えてみたり
散歩にお連れしたり
甘いものを食べてもらったり
放っておいてみたり(笑)
共感の姿勢で話しをお聞きしたり
いろいろな対応で
その場をしのいでいます。


しかし。
易怒性が強くなり介護サービスの
利用ができなくなる、
周囲の人を巻き込む、
夜も眠れない、
暴力が見られる……等々。
そんな場合は
お薬の力を借りることが必要な
ケースもあると思います。

認知症によるさまざまな周辺症状は
その人本来の人柄を
変えてしまうことがあります。
その時、その時に合わせて
適切な手立てを講じ
その人らしく 過ごしてもらえるように
サポートしていきたいものです。