ミッション成功

5月の初めごろに
地域のケアマネさんから
ご相談をうけた。

今年に入って奥様を亡くし
自宅にこもって
ろくに食事もとらずに
過ごしている男性がいると。
認知症もあり
生活すべてに意欲が低下。
一緒に暮らす息子さんが何を言っても
お孫さんたちが声をかけても
「オレは留守番をしてるからいいよ」

ケアマネさんが紹介した
デイサービスに
行ってみたけれど歩いて勝手に
帰ってきちゃって.......( ˆoˆ ;; )
2回目は なかったそう。

「オレはまだ、あーゆー所に
お世話になるほどではないなぁ」と
言うんだそうです。

ご家族が
頭を抱えているので
小規模多機能で根気よく
関わってみてもらえないかな?

そんなご相談でした。

ガーデンコート船橋三山の小規模で
関わり始めたのは6月から。
週に4回、1日15分~20分の
短時間の訪問支援からです。
血圧を測りながらご本人のお話を
聞かせていただく。
それだけ。

訪問から帰ってきた
スタッフの話しを聞くと
・家に人が来るのは嫌じゃないみたい
・とにかくよくしゃべる
・趣味がたくさんある(あった)

6月いっぱいは 訪問を重ね
関係づくりをすすめました。

息子さんには
定期的に『通い』の利用が
できるように頑張りますので
しばらくは長い目で見てくださいと
お願いしました。


7月。
訪問のときの会話の流れで
ガーデンにお連れ出来そうな
タイミングがあれば
グイグイ行っちゃって!と
スタッフに指示。

失敗も重ねながら
スタッフはあの手この手で
誘い出します。
ご家族にも協力をいただき
1回、2回と
家から出ることに成功。

ガーデンに来れば
家に来てくれた
顔なじみのスタッフが出迎える。


知的で多趣味なおじいちゃん。

芸術肌で、元ピアノ教師でもある
おばあちゃんの隣の席に
座っていただきました。

コレが功を奏した(*'▽'*)♪

会話が途切れることなく
楽しそうにおしゃべりしている。

皆さんで行う集団体操も
得意気になって取り組まれ、
畑の野菜を使って料理する様子を
ニコニコして眺め、
気の合うおばあちゃんと
楽しそうにおしゃべり。


7月の後半には息子さんから
「本人が…楽しいからもっと行きたい
と言ってるのですが…
通いを増やしてもらえませんか?」
と連絡がありました。

8月現在。
週に3回の『通い』が定着。
関係づくりのために入っていた
『訪問』は終了としました。

あの手この手で連れ出すまでもなく
スッと車に乗る。
「行く」ことがその人の生活に
溶け込んだのだと思います。

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ぜんぜん家から出なかった人が
もっと通いたいって言ってるのよ〜
と伝えたら
『人ってさ.......そんなに変わるかね!?」
と笑った所長。

変わるキッカケをつくるのが
私たちの
お・し・ご・と ♡よ。