求められる役割とは

ガーデンコート船橋三山
小規模多機能のサービスを
ご利用されている方の中には、
介護者であるご主人や奥さんが
病気の療養中だという
お宅が何件かあります。

認知症のあるご本人を、
高齢で持病のある配偶者の方が
介護されているのです。
いずれも、子供さんは県外にお住まいで
すぐに飛んで来れる距離では
ありません。

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深い認知症の症状がある
奥さまの介護をされている
80歳半ばのご主人が
ある日、私に言いました。

「こんなことをお願いして
申し訳ないんだけどね.......
電話や訪問の際に応答がない時は
もしかしたら、
私の身に何か起こってるかもしれない。
1ヶ所だけカギをかけない窓があるので
そこから入ってほしいんだ。
私は手遅れでもいい、でも家内は…
1人じゃなにも出来ないからね。
どうか助けてやって欲しい」

胸がズキンとしました。



何かあってからじゃなく、
何かが起こる前に
私たちに出来ること....って
なんだろう。



スタッフには
介護者の方が 高齢や病気などの
事情を抱えるお宅に
送迎に行くとき、
ご本人の体調だけでなく
介護者の方にも声をかけ
顔色や体調を気にしてみてね。
気づいたことがあったら、
些細なことでも報告して欲しい。
とお願いしました。


そんなある日。

認知症のあるおじいちゃんを
奥さんが介護されているお宅に
送迎した時のこと。
いつもは玄関でニコニコ
出迎えてくださる奥さんが
出てこない。

奥さんに持病があること…
スタッフは皆、知っています。

なんかおかしい……と思った
スタッフは家の中に入りました。

部屋の奥で
お腹を抱えて苦しそうに
横たわる奥さんを……見つけた。

奥さんは その日のうちに
緊急手術となりました。


介護者である奥さんの
急な入院により
ご主人のサービスも大幅に変更。
翌日から通いや訪問の回数を
できる限り増やしてサポート。
小規模多機能ならではの、
スピーディーで柔軟な対応です。

しばらくして
無事にご退院された奥さん。
まだまだ元通り…という訳では
ないけれど。

「奥さん今日は顔色も良かったし、
起きて少し動けるようになってた😊」


訪問から帰ってきたスタッフが
今日も私に報告をくれました。

私たちに求められる役割は
大きいけれど
役に立てたときの喜びは
それよりも、
もっと大きい( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )