限界は誰が決める?


小規模多機能のサービスを
ご利用になる高齢者のなかには
在宅での一人暮らしを
ギリギリの所で保っている
方々がたくさんいます。

認知症

生活が危うくなる理由は
ほとんどの場合…このためです。

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火をつけていることを忘れ
鍋を焦がす。

失禁した下着を色々な場所に隠し
家じゅうが臭くなる。

急になにか思い立ち 家を出て
帰れなくなる。

食べていいものと
食べられないものの認識が
出来なくなる。


私たち支援者が日々
目の当たりにする現実です。

「もう…家での生活は限界では?」

訪問するスタッフから
こんな声が聞こえてくることも
あります。



小規模多機能ならではの
こまめな訪問、柔軟な対応で
在宅の生活を支えては いるけれど…

介護サービスとして出来ることには
やはり…限界があります。

私たちが担うこと。
ご家族が担うこと。

それぞれにしか出来ないことが
あるはずです。


困り果て、不安になり
SOSを出す手段すら
分からなくなってしまった
ひとり暮らしの認知症高齢者。
その方々のツライ状況を
遠く離れた家族に
きちんと伝えていくこと。

その人が安心して暮らせる場所に
つないで行くこと。

そのどちらも
支援者である 私たちの
役割であると思っています。

「尊厳を護る」 なんて言うと
大げさに聞こえるかもしれませんが
どんな病気になっても、
どんなに歳をとっても、
笑って過ごせる場で
暮らして欲しいと願います。