行くことに意味がある

足が痛くて、歩くのが
ツラくなってきたおじいちゃん。

今まではシルバーカーを押して
歩いて買い物に行って
奥さんの仏壇に供えるお菓子や
果物を買ったり
自分の食べたいものを
買って来たりしていたけれど。

最近は歩くのがツラいから
小規模多機能のスタッフに
買い物を頼むようになっていた。

出来なくなったことを
代行するのも支援だけれど…

自分の好きな物を
自分の目で見て 選べない。
あれもコレも頼むのは
申し訳ない…から
これだけでいいや。
私たちに対する 遠慮も感じました。

奥さんの仏壇に季節の果物が
色とりどりに並ぶことはなくなり
家に閉じこもって
時代劇ばかり見ている生活。
笑顔は少なく
食欲もなくなった。

このままじゃ…いかん。


おじいちゃんに
福祉用具でレンタルできる
電動車いすを試してみないか
オススメしてみると
興味しんしん。
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高齢者でも簡単に操作でき
時速は最大で6キロ。
調節次第では歩くよりもゆっくり
走行することも可能です。

道路交通法上は 歩行者扱いとなるので
歩道を走ることができます。

専門業者さんのレクチャーにより
操作方法を覚えてもらいました。
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次に、よく行くスーパーまで
付き添っていただき
安全な道順を確認しました。
いってらっしゃ~い (^^)/
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その日から、毎日のように
愛車でお出かけ。

道で 会ったので声をかけると
「これから銀行に行って
そのあと 仏壇の花を買ってくるよ〜」
って。

表情がぜんぜん違うんですよ。
そうそう、
この顔が見たかったんだ !(^^)!

出来なくなったことを
代わりに行うだけでなく
ふたたび出来るように支援するのも
大切なんだって…
初心に返りました。

「安全運転でねーー!」