悲喜交々


最近の出来事。



グループホーム
ご入居されている2人の
お客さまに
嬉しいことと
悲しいことがありました。

嬉しいこと
それは、
息子さんのご婚約。

80歳を過ぎたお母さまの
息子さんですから
50歳代でのご婚約です。

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息子さんのことを話すとき
『とっても優しい子なの』
『でもまだお嫁さんがいないの』
と気にかけていらっしゃいました。

そんな中 飛び込んできた
嬉しいニュース!

先日、お相手の女性にも
初対面を果たされ
溢れんばかりの笑顔で
ガーデンに戻ってこられました。

でも時間の経過とともに
楽しかった時間の記憶が
こぼれ落ちる。

誰と会ったのか
どこに行ったのか。

それが認知症という病気。

・゜゚・*:.。..。.:*・'(*˘ω˘*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*


悲しいこと
それは、
奥さまの急逝。

ご病気を患い闘病されていた奥さまが
天に召されました。

お亡くなりになる少し前に
ご家族が迎えに来て
ご主人はガーデンから
奥さまの入院する病院へと
向かわれました。


手を握り
『なんだお前 そんなに具合いが
悪いのか?』と心配されたそうです。

短い時間、交わした
夫婦の会話。


でも。
ご家族が運転する車で
ガーデンに戻ってきたときには
どこに行ってきたか
誰と会ってきたか
すっかり記憶から消えているのです。

それが認知症という病気。


残酷な病気だと
言う人もいるでしょう。


でも、私はそうは思いません。

嬉しいことは
何度でも喜べるし、
悲しいことは
記憶から消すことができる。


そして私たち介護スタッフは

嬉しいことがあった日も
悲しいことがあった日も

そばで寄り添う。

ただ、それしか出来ないけれど

大切な役割だと
思うのです。